ペットボトルはリサイクルの優等生と言われ、回収率は95%前後と言われていますが、それでも海ごみの中では目立つ存在です。
毎年、冬の海ごみシーズンには何かしらの調査をしているアノミアーナですが、この冬はペットボトルに焦点を当てて調査をしてみました。目標は大きく1万本!! とりあえず、半分(5244本)のところで中間報告をまとめてみました。
調査の方法は、というと、
① まずはビーチクリーンの際にペットボトルだけ別に集めます。
② 次はラベルやキャップに書かれた情報をもとに、国別に分けてカウントします。
パッと見てわかりやすいように、今年はペットボトル棒グラフで表現してみました。
③ さらに新しい試みとして、日本のものをメーカー別に分けてカウントしました。
中間のまとめとしては、国別では日本、中国、韓国の順に多く、ロシアやベトナム、マレーシアのものもありました。
若狭湾はリアス海岸なので、外洋に面した海岸と内湾とでは傾向が全く違い、外洋側では外国製のものが多く、内湾では日本製品が多い、という特徴がつかめました。
日本製品のメーカーでは、いずれの地点でもコカコーラ社の製品が多く、サントリーと合わせると半数近くになり、次いで伊藤園、アサヒ飲料、キリンの順で、5社を合わせると全体の約7割となりました。
もうしばらく続けてデータを取り、結果を各メーカーにお知らせする予定です。
飲料メーカーは軽量化やラベルレスなど、環境負荷を減らす取組みを積極的に進めていますが、海ごみの発生源対策にも取り組んでもらいたい、というのが私たちの願いです。
また、ペットボトルにはたくさんの情報が書かれていて調査しやすいので、ペットボトルでの傾向をつかむことで、他の海ごみに関しても発生源を知る手掛かりになるのでは、と考えています。